(6/29)ひさびさに、人のライブ

   この前の24日、6回目のアピアが終わった。ライブハウスに出始めてから1年、17回ステージに立った。どうかなぁ。この数字は多いのか、少ないのか。。。

   ま、それはおいといて。自分のライブがあるとそれに金がかかったりして、、、つまりそれはライブが赤字だからなんだけれども。。。。そんなわけで、人のライブに行く回数が、以前よりもめっきり減った。しかも、つきあいで見に行く友人、知人、対バン関係のライブばっかりで、自分の好きなアーティストのライブに行ってるヒマがない。まったく本末転倒なことである。

うーむ、どうしたものかといつも悩む。。。

ま、それもいいとして。

   アピアが終わったその足で、2本のギターとリュックに入った機材を抱え、歩いて20分くらいの、国立競技場の施設の中にあるライブハウスに行って来た。

   4組の出演者の中で、まず気になったのは『東京エスムジカ』。女性ヴォーカルx2、ギター、Kb&マニピュレーションの4人編成かと思ったら、どうやらギターはサポートだったらしい。オフィシャルサイトを見たら、3人組だった。さすがにみんな、若いなぁ。。。ま、いいや。女性ツインヴォーカルというと昔のCosa Nostraとかを思い出すけど、もうちょっとイナタい感じかなぁ。うーむ。一番は右、二番は左のひと、というように同じメロディーを交互に歌うのは、うーむ、なんかWinkみたい。でも2人が歌うそれぞれのパートの、詞の絡ませ方とか、おもしろいなぁと思った。で、二人とも特徴ある声で、なかなかいいんではないだろうか。少なくとも、心地よく聴けたことは確か。うん、面白い。

   ほかの出演者もそれぞれ良かったというか、うむ、まぁまぁだったというか。。。でも、全然知らずに行ったら、トリのバンドがドラム青山純、ベース中村キタロー、パーカッション中島オバヲという、なんか俺ら世代のツボをひじょうにクスグるようなメンバーの、バンドがでていた。そうだったのか。。。うーん、中村キタローやっぱりかっこいい。ま、今日はその話は置いとこう。

   東京エスムジカがちょっと気になったので、数日後に行われるというアコースティックライブのチケットを買ってみた。会場はLOFTの向かいの440じゃねーか。最近周りで、440に出てる人多いなぁ。うーむ。で、行って来た。初440。音の良し悪しはさておき、リラックスして音楽を楽しめる空間ではあるかなぁ。1階で、通りに面した部分がガラス張りになっているのがまたいい。

   今日はヴォーカルの2人だけが、サポートメンバーをつけての出演らしい。1曲目はジャクソン5の、ビミョウなカバー。いきなりカバーかよ。やっぱり女の人がジャーメインのパートを歌うのは厳しいよなぁ。ちょっと期待はずれだったけど、それぞれソロで2曲ずつあって、コリアンの人は2曲ともカバーだったんだけども、しかもまた、お約束通りの『イムジン河』とかだったりするんだけども、それはそれでまぁまぁかな。

   で、石垣島の人の方はオリジナルだった。バラードが、素晴らしかった。ほんとうに。最近、あんなに食い入るように人の歌を聴いたことはないかもしれん。歌がもの凄く巧いというのを横に置いといても、引きつける表現力というか。。。うーん、いいんじゃないだろうか。ソロだと、どうしても元ちとせと比べられちゃったりして分が悪いんだろうけど、でもゆくゆくはソロで、出ていくんじゃないかなぁ。東京エスムジカの方が明らかに先進的で実験的なんだけど、なんとなく、やらされてる感はともなう。ソロを見てしまうと、どうしてもバンドが物足りなく見えるんじゃないかなぁ。。。

   珍しく、アツく語ってるねぇ大将。それに、バンドよりソロの肩持ってる。ちょっと、年とった?



(6/28)好きなプロデューサー

   宅録を始めた頃から「好きなプロデューサーって誰だろう?好きなエンジニアは?」とか、そんなことを考えるようになった。何となく、バンドっぽい音を出してくれて、アコギの音が綺麗なアルバムを聴くと、「これ、誰?」と思う。そんな風に、プロデューサー目当てでCDを買うようにもなった。アコギの音ならワーナーブラザーズのラス・タイトルマン&レニー・ワロンカーや、ストーンズのジミー・ミラー。ファットなバンドサウンドならトム・ダウド。

   トム・ダウドは確か2002年に亡くなって、そのときサンデー・ソングブックで特集なんかをやったりしたんだけれども、なんと今度は、映画になった。試写会で見たら、結構よかったのでもう一度見に行った。

   いや、ほんとはもう一つ理由がある。映画の終わった後、日替わりでトークゲストが来るという話だ。何人かいるゲストの中から俺が選んだのは「吉野金次」。

   この名前、ここ見ている人で知っている人いるかなぁ。。。『風街ろまん』のエンジニア。もう、神様みたいな人である。もちろん尊敬するエンジニアの一人。

   ところが直前になって、映画館からメールが届いた。ゲストが変更。がっかりと思ったら、なんと、細野さんが来るらしい。

「!!!!」

   、、、そ、そんなにヒマなんだろうか。。。

   何はともあれ、というか、取るものも取りあえず、というか、とにかく、渋谷へ行ってみた。

   ジェリー・ウェクスラー、フィル・ラモーン、クラプトンにMG's、いろんなすごい人がいっぱい出ていて、それを見ているだけでも楽しかった。若い頃のスティーヴ・クロッパーは超二枚目。でも、個人的には『レイラ』よりも、そのあとの『461オーシャンブルバード』以降の話が聞きたかったなぁ。あと『スタンド・バイ・ミー』とか、『ラストダンスは私に』もトム・ダウドのミックスとは、知りませんでしたワタシ。

   でも「アイツはスゲェ奴だった。」的な話に終始して、あんまり方法論的なところには深く突っ込んでくれなかったなぁ。「よく機転の効く、アイディアマン。」みたいなとこで終わってた気がする。そうとうアタマいい人だったらしいということはよくわかったけど。あと、スタジオに入って音を聞いて、その音像を覚えておいてコンソールで再現できたとか。それはすごいなぁ。細野さんは「僕にはできない。」と言ってた。だから俺にできなくても不思議はないのだ。

   細野さん、熱く語ってくれた。子供の頃に聴いたトム・ダウド作品の話をしてくれて、翌週のデイジーホリデーで、ちゃあんとその曲をかけてくれたり。なんか、いいなぁ。

   終わった後、握手してもらっちゃった。超ミーハー。手はもう洗ったけど。

Jun 7, 2006 "エセRockerの独白"ブログより転載


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