about Sugar Babe | |
メンバーは山下達郎(Vo, G)、大貫妙子(Vo, Kb)、村松邦男(G, Vo)、鰐川己久男(B)、野口明彦(Ds)の5人。ベースとドラムは"Songs"発売直前にメンバーチェンジがあり、寺尾次郎(B)と上原"ユカリ"裕(Ds)に代わっています。作詞で(ライブにも?)伊藤銀次が参加したりもしています。もともと大貫妙子がソロとしてやっていく計画だったところに山下達郎が最初「見学」させてほしいと参加したのがしまいにはなぜか中心的存在になってしまって、結局はバンドとしてまとまったとか。バンド名は"Young Bloods"という60年代アメリカのバンドの曲"Sugar Babe"からとったそうです。その曲聴いてみたけど、音楽性はあんまり似てなかったなぁ。 シュガーベイブとしての最初のステージは1973年5月、ギャラはたったの5000円だったとか。大勢の前に出たのは同年9/21のはっぴいえんどの解散コンサート、というか再結成コンサート(注)。山下、大貫、村松の3人がコーラスとして参加しています。ユーミンとか吉田美奈子のアルバムなんかにはコーラスとしてよくクレジットされています。数々のイベントに参加し、アルバムが出たのが1975.4.25。その年の10月に所属のエレックレコードが倒産。翌1976.4.1でバンドも解散。とても短いです。当時のことについては達郎さん大貫さんを初め複数の関係者が、ヘヴィーだったというような証言をしています。きっと相当煮詰まってたんだろうなぁ。所属事務所の"風都市"からもちゃんとギャラは払われなかったようだし。またCDのライナーには、ライブパフォーマンスもあまりぱっとしなかったというようなことが書かれています。山下達郎さんがやっているラジオ番組で当時の音源がオンエアーされたことがあるんですけど(※1998.3.15 On Air)、かけた直後に達郎さん本人が「やっぱり止めときゃよかったかな(^_^;。」と言ってしまうほどショボかったです。CDに入っている解散ライブのテイクはかっこいいのにね。ちなみにその時の曲は「夏の終りに」。 でもこの時代のライブイベント、1度でいいから見てみたかった。映像とか、どこかに残ってないかなぁ。とても憧れます。シュガーベイブが出た同じステージに、すぐあとでキャロルとか、サディスティック・ミカ・バンドなんかが出る訳でしょう。超豪華。 解散後、山下達郎、大貫妙子の2人がソロシンガーとして成功したのは言うまでもないですね。というかその成功がなければCDの復刻はなかったかも。村松邦男は大瀧詠一のバックなんかをやった後プロデューサーになってます。野口明彦と上原ユカリは売れっ子セッションドラマー。ユカリさんは一時期引退してましたが98年に大瀧詠一が"幸せな結末"という曲を作ったときにレコーディングにあたって「ユカリを呼び戻す。」と言って復帰を促したそうです。それ以来彼は引っ張りだこになっています。忌野清志郎 Ruffy Tuffy とかね。余談ですがCazはユカリさんと一度だけバックステージで話したことがあります。"SONGS"のCDに写真が載ってますが、20数年の歳月を経て、似ても似つかないかなりゴツい感じの人になっていました(笑)。でも見た目のわりには気さくな人でひと安心。「シュガーベイブを聴いて以来、ファンなんです!!」と言ったら笑われてしまった。今はブラジル音楽を中心にやってると言ってました。やはりドラマー/パーカッショニストはブラジルへ行くか?でも個人的には彼の叩き出すニューオーリンズビートがとてもクールだと思います。山下達郎"Donut Song"、忌野清志郎"心の解放区"なんかはぜひ聴いて欲しいです。 '01年4月作成 |