(6/2)中古CD屋さん

  先日、中古CD屋さんでシンディ・ローパーの『トゥルー・カラーズ』を買った。「なぜ今そのチョイス?!」という気もするが、まぁそこは置いとおいて。あ、いや『NYダンステリア』はすでに家にあったので。

  家に帰って聞いてみると、たしかに『トゥルー・カラーズ』の曲は聴けたけれども、ファーストの曲もずいぶん多い。最後にライブ音源みたいのも入っている。「あれ?」とよくよく盤面を見てみると、それは『トゥルー・カラーズ』ではなくベスト盤の"Twelve Deadly Cyns...and Then Some"というタイトルのCD。「あれ?これお店の棚で隣に並んでたやつじゃない?どうしようかなぁ。これはこれでいいし、このままもらっちゃおうかなぁ。。。」

  ただ、何となく、そっちの方のケースに『トゥルー・カラーズ』の盤が入ってたらちょっと、あれかなぁと思って、お店に電話してみた。

  「それは申し訳ありません。返金させていただくか、同額の別のCDに交換させていただきます。」とCD屋の店員さん。なんて素晴らしいことをおっしゃるんだろう。

  わかりました。次にこのあたりに来るのはひと月くらい先だと思いますが、その時にでも寄らせていただきます。レシートも持参しますので。

  はたして、ひと月後にまたそのお店へ行ってみた。CDとレシートを持って。同じときに買ったジェイムス・ギャングのベスト盤が¥770『トゥルー・カラーズ』は破格の¥440、合計で¥1,210。まぁ、サブスク全盛の今となっては中古CDの相場、こんなもんか。

  それを見た店員さん「それじゃあ、770円前後の別のCDに交換させていただきます。少しくらい値段が違ってもいいですから。」

  「ええぇぇーー!!いいんですかほんとに!!!」

  何て、夢のような展開!お店にあるCD、どれでも好きなものを差し上げます、ということですよ!こんないい時代が訪れるなんて!お金がなくて欲しいレコードを諦めまくっていた中学生の自分に、この状況を見せてあげたい。

  棚をざっとみてみたところ、あたらし目のやつは¥1,000前後とかそれ以上だけど、古いならCDは¥770くらい出せばだいたい買えそうだ。そっちの方が好みのやつが多いし。。。で、ど、どれにしよう。

  悩みに悩んだ。たぶん20-30分くらいは悩みまくった。シンディ・ローパーは、お目当てのトゥルー・カラーズが見当たらなかったので今回はやめておくとして、やっぱりライバルのマドンナか、マドンナと同い年のケイト・ブッシュ、女性ヴォーカルなら、以前同じ店で買ったグロリア・エステファンとか。いやいや、ギタリストもいいぞ、ジェフ・ベック、ジミヘン。。。ちょっとボサノヴァとかもいいかなぁ。名盤のゲッツ・ジルベルトとか。うーむ、なんて楽しい時間なんだろう。

  どうせなら、今までお金出して買ったことのないアーティストにしよう。カ、カーペンターズなんて、どうかなぁ。カセットテープは何本か持ってるけど、レコードやCDは持ってない。小学校や中学の放送室には、確かレコードがあったっけなぁ。。。わざわざ自分で買わなくても、わりといつでも耳にすることのできたアーティスト。よし、カーペンターのベスト盤にしよう。20曲入りで800円、ちゃっかり、ちょっと値段の高いやつ(^o^。

  店員さん、快く交換してくれた。「またいらしてください。」

  も、もちろんですとも。

  音楽を聴く、というよりは、マインドセラピーとして使えるカーペンターズのCD、なんだろう。平穏を手に入れた。的な。そんなCDを聴きながら、サイト更新。

  ユーチューブでもサブスクでもなく、CDで音楽を聴く。なんか、網膜剥離の手術をしてから、ディスプレイやiPadの光る画面を見て操作しないでも済むこの手段が、とても大切な気がするなぁ。。。なんつって。



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