(7/14)エレキギター屋さん

  景気の悪い話なんだけれども「エレキギターのメーカー、フェルナンデスが破産」というニュースが聞こえてきた。

  中学生、ギターを始めたばかりの頃は、近所のギター好きのお兄ちゃんから5000円で譲ってもらったレスポールモデルを使っていた。メーカー不明、ネックはレスポールなのにデタッチャブル、つまり、ねじ止め。大切に使っていたけど、いつかは新しいギターが買いたいなぁと思っていた。札幌の楽器屋さんに行ってはカタログを集めたり。まだフェンダーやギブソンはカタログなんて置いてなかったなぁ。何年かして、置くようになったけど。まぁ、あっても高すぎて買えないか。フェンダージャパンのギターも、まだ創業したばかりだったからか、お店ではあまり売ってなかった。

  今でも覚えてるカタログはグレコ、アリアプロII、それからフェルナンデス。フェルナンデスのカタログで一番目につくのは、アーティストコピーモデルのページ。ギター雑誌にも載っていない、洋楽ギタリストたちのエレキギターを忠実に(と思っていたよ。)コピーしたモデルがたくさん載っていて、むしろフェルナンデスのカタログで「この人はこんなギターを使っている」と知ったほど。

  なんと言っても目立つのはマイケル・シェンカーの白黒フライングV。見た目だけで、欲しくなった。国産だけど10万円以上はしたから、中学生にはとても無理だったけど。それと、フロイド・ローズのロック式トレモロがついたギター。デイヴ・マーレイのストラトや、ニール・ショーンのレスポール。憧れた。フェルナンデスは、毎年新しいカタログが出るのを、結構楽しみにしてたなぁ。高校生のとき、ナイトレンジャーのジェフ・ワトソンとブラッド・ギルスがフェルナンデスとエンドースしたので、カタログの目立つところに二人のギターが乗るようになった。ジェフはゴールドトップのレスポールモデル、ブラッドはあの赤い、フロイド・ローズのついたストラト。ブラッド・ギルスモデルは値段別に3種類もあって、一番高いのは確か15万円ぐらいだったと思う。フェルナンデスとしてもよほど推していたのか、カタログの他に彼のポスターも、お店に置いてあった。もらってきて、部屋に貼ったっけ。あんなふうになりたいなぁ。。。みたいな。まぁ、遠く及ばなかったけど(笑)。

  結局、ブラッド・ギルスモデルじゃなくて、ニール・ショーンのレスポールモデルを買った。レスポールモデル使い慣れてたし、でもフロイド・ローズつきが欲しかったから。13万5千円。ブリッジをファインチューナー付きに交換してもらったので、14万5千円。高校生にしては思い切った買い物だった。バイト代半年分くらいかなぁ。16歳のときに買って、23歳くらいまでは使った気がする。そんなにいい音でもなかったし、人には色々けなされたりしたけど、それなりに愛着はあったなぁ。ギブソンのレスポールを買ってからは、なんとなく使わなくなってしまったけど。

  まぁ、何か、夢を見させてくれた、みたいな感じかなぁ。フェルナンデスのギター。

  最後に買ったフェルナンデスの品物は、去年買った「はんだごて」。なんとか、復活してくれないかなぁ、フェルナンデス。だめかなぁ。



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